締めつけるような緊張型頭痛の原因と対策について解説!

監修者青山朋樹 / 京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 教授(医師、Ph.D)

ライター梶原 文規 / 理学療法士/ 修士号(保健医療学)/ 呼吸療法認定士/ 健康予防管理専門士

(c) sunabesyou - Adobe Stock

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【記事のポイント】
1. 緊張型頭痛は肩こり頭痛とも呼ばれ、国内に約2000万人もいる。
2. 緊張型頭痛の原因はさまざまだが、主な原因はデスクワークなどで首や肩の筋肉への負担が大きいことが挙げられる。
3. 緊張型頭痛に対策は、体操と生活習慣の見直しがメイン。

今回の記事では、肩こりなどの筋肉のコリによって引き起こされることが多い”緊張型頭痛”の原因と対策をご紹介していきます。

「仕事中に肩こりと頭痛がひどい」という方はぜひ、この記事で紹介している対策を実践してみましょう!

緊張型頭痛の別名は肩こり頭痛!?

緊張型頭痛はぎゅーっと後頭部や両側の頭を締め付けるような痛みが特徴的な頭痛です。肩こりなどの筋肉のこりに応じて生じることも多いため、別名“肩こり頭痛”とも呼ばれます。

緊張型頭痛に悩む人は国内だけで約2000万人いる推測されており、特に女性に多いといわれています(参考文献①、②)。

※ 頭痛には緊張型頭痛の他にもいくつかタイプがあり、その他の頭痛の症状と原因については「【意外と知らない】あなたの頭痛の原因とは?」でご紹介していますので、ご自身の症状が緊張型頭痛に当てはまらない場合は、まずこちらをご参照ください。

緊張型頭痛の分類

緊張型頭痛とは基本的に筋肉のコリによって起こることが多いです。しかし、人によっては痛みに対して脳が敏感に反応していることで痛みが長引いているという場合もあります。

(c) BackTech Inc.

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緊張型頭痛を引き起こす原因

緊張型頭痛を引き起こす主な原因は、デスクワークなどで首や肩の筋肉にストレスがかかり続けることです。

緊張型頭痛がある人は、頭が前に出ている姿勢(ストレートネック)の人が多く、この姿勢が続くと胸の筋肉が縮こまり、首や肩の筋肉に負担がかかります。
(参考記事:頭痛がある人は首もかたい!?セルフチェックしてみよう

(c) BackTech Inc.

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また、それ以外にも以下のものがあります(参考文献③)。


・ 口や首の機能異常(顎関節症、咬み癖、頚椎ヘルニアなど)
・ 不安
・ うつ
・ 緊張型頭痛に対する薬の過剰摂取
・ 他の疾患により緊張型頭痛が増悪

緊張型頭痛のセルフケアと治療

緊張型頭痛は、筋肉の影響が要因であることが多いので、ここでは負担がかかっている筋肉をほぐすための対策をメインにご紹介します。

 

(c) BackTech Inc.

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アゴを胸に引き寄せた状態で首の後ろを20秒間ストレッチし、これを3回繰り返します。

<ポイント>
・顎を引く
・首の後ろが伸びているのを感じる
・息を止めない

胸の前を広げるストレッチ

(c) BackTech Inc.

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後方に腕を組んで後ろに腕を伸ばし肩甲骨を寄せて下側に腕を伸ばし、胸の前が広がるようにします。この状態で20秒ストレッチし、これを3回繰り返します。

<ポイント>
・胸のまえが広がるのを意識する
・息を止めない

腕をぐるぐる回す運動

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肩甲骨を動かすと緊張型頭痛の要因の一つである肩や首の筋肉のコリをほぐすことができます。ここでご紹介する運動は壁を利用して腕を回す運動になります。

上の写真のよう壁の横に立ち、手の平を壁につけた状態で後ろ周りに円を描くように動かします。片側ずつ後方に10回円を描きます。なるべく手の平が壁から離れないようにします。

<ポイント>
・できる限り大きく動かす
・ゆっくり動かす
・息を止めない

生活習慣の見直し

一般的に、生活に支障をきたすほど重度の緊張型頭痛の場合は少ないですが、次のことを意識して緊張型頭痛のリスク要因を減らすように心がけましょう。


・なるべく同じ姿勢をとらないこと(特にデスクワーク)
・ストレスを溜めない
・適度に運動をする

服薬

一般的に緊張型頭痛は軽度のことが多いため、薬を必要としない場合が多いです。症状が強く薬による治療が必要な場合はNSAIDsという 痛み止めの薬が推奨されています(参考文献①)。具体的に、NSAIDsには下記のような薬があります(参考文献③)。


・アスピリン
・アセ トアミノフェン
・メフェナム酸

また、抗うつ薬、筋弛緩薬、抗不安薬も使われることがあります。

緊張型頭痛かな?と思ったら

ストレッチや生活習慣の見直しを行っても効果がみられない場合は、頭痛外来か神経内科を受診することをおススメします。

多くの場合、受診しなくても体操や生活習慣の見直しで改善することが多いため、まずはこの記事で紹介したセルフケアを実践してみてください。

(梶原文規)

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▼ 参考文献①
タイトル:慢性頭痛の診療ガイドライン.
雑誌名:Jpn J Psychosom Med 56:127-133, 2016
URL: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjpm/56/2/56_127/_pdf(アクセス日:2020/06/09)
▼ 参考文献②
タイトル:国際頭痛分類第3版.
URL: https://ichd-3.org/wp-content/uploads/2016/08/2372_ichd-3-beta-japanese-translation.pdf (アクセス日:2020/06/09)
▼ 参考文献③
タイトル:日本神経学会治療ガイドライン. 慢性頭痛治療ガイドライン2002
URL: https://neurology-jp.org/guidelinem/pdf/zutuu_03.pdf  (アクセス日:2020/06/09)

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