セルフケア促進からはじめる腰痛予防とメンタル対策。介護業界だからこそ強化する、職員を支える取り組みとは。

株式会社ケアリッツ・アンド・パートナーズ 取締役 太原 有理 様

社名
株式会社ケアリッツ・アンド・パートナーズ
事業内容
介護事業全般
設立
2008年7月
資本金
5000万円
従業員数
正社員:2928名 登録社員:250名(2024年6月現在)
全国事業所数
都心部を中心に230以上
URL
https://www.careritz.co.jp/

 

「業界No.1」を目指すからこそ健康施策を徹底
介護業界最大の課題は「人材不足」と「人材定着」

はじめに、貴社の事業内容を教えてください。

太原様(以下、敬称略):当社ケアリッツ・アンド・パートナーズは、訪問介護を中心とした介護事業、そして分社化した株式会社ケアリッツ・テクノロジーズではIT事業を展開しています。2008年の創業以来、IT技術を活用し介護業界No.1を目指しています。

”介護”と”IT”の2軸で事業展開をしているのですね。訪問介護事業所は220拠点を突破し、東京都においては既にトップの規模にまで成長していると伺っています。

太原:そうですね。創業当時の訪問介護業界では、2店舗以上展開している会社が少なく、2店舗目以降を展開した時のマネジメントが困難という点がありました。なぜなら、その理由のひとつに紙媒体が当たり前といったシステム導入・IT化の遅れ、そして事務作業などの非効率さがあったからです。

そこで、代表の宮本がITコンサルティング会社で培ったマネジメントスキルやビジネス観点を活かし、訪問介護の運営をよりスムーズに行うため業務の効率化や見える化を行うことで、多店舗展開を進めていきました。訪問介護事業においては、正社員を中心としたサービス提供を特長としています。

パート職員が多い訪問介護事業において、正社員雇用を中心としているとは驚きです。多店舗展開も進められ、介護業界特有の「人材」に関する課題は何かありますか?

太原:はい。介護業界の最大の課題は「人材不足」です。私たちの会社は、比較的採用に成功している方かと思いますが、それでも事業拡大のスピードが速いため、人手が足りないと感じています。

さらに、介護業界は小規模な事業所が多く、キャリアアップの機会が限られているため、「人材の定着」が難しい課題もあります。私たちは、事業所を多く持つことで多様なキャリアパスを提供し、長期的な雇用を目指しています。

ありがとうございます。人材不足の解消はもちろん、職員の方が安心して長く働き続けられる環境を企業として提供するために、力を入れている取り組みを教えてください。

太原:長期的な雇用という観点では、健康施策を重要視しています。訪問介護員にとっての健康課題は大きく3つあり、それは「腰痛」、「メンタル不調」、「交通事故」です。

その中でも、腰痛は介護職員が悩みを抱えやすく、訪問介護は環境が多様なことから予防・セルフケアの観点で取り組んでいくことが重要と考えています。

ハード面ではカバーできないからこそ、セルフケア対策を強化
職員の腰痛予防からメンタル対策まで幅広く支援

介護職員が悩みを抱えやすい腰痛対策のために、ポケットセラピストを導入されたのでしょうか。理由を教えてください。

太原:そうですね。メンタル対策の側面もありますが、一番は腰痛予防のためです。実は、介護業界の9割は訪問型ではなく施設型のため、腰痛対策にはリフト導入などのハード面が注目されがちです。

しかし、訪問型ではハード面での対応が困難な状況が多いです。お客様先で、介護用のベッドであればベッドの高さを変えるなど環境調整が必ずしもできるとは限らず、ベッドが低い中でオムツ交換が求められる状況もあります。また、腰痛は一般的には労災では認められにくい健康課題である特徴もあり、いかに職員自身がセルフケアに取り組めるかが重要となります。

ポケットセラピストは、症状に合わせたコンテンツの提供やテキストでの相談が可能なため、職員がいつでもどこでも腰痛対策・知識を深め、セルフケアに取り組める点で重宝しています。入社研修時には必ずサービスの案内をしています。

セルフケア対策の強化としてご活用いただいていることがよく分かりました。実際に、ポケットセラピストを導入した効果や評価している点はありますか?

太原:もちろん、あります。職員から「腰痛が治りました!」「ポケットセラピストが役に立ちました!」といった感謝の声があがっています。やはり知識があると、訪問先のさまざまな住環境においても腰痛予防が可能なんだと感じています。

実は、労働基準監督署から腰痛対策について確認されることがありますが、ポケットセラピストの話をしたところ、取り組みを評価いただきました。行政にも対策を認められることもありがたいです。

行政からも取り組みを評価されているとは、嬉しいですね。

太原:ちなみに、腰痛対策だけでなく、身体愁訴はメンタル面にも影響するため、腰痛予防を通じて、メンタル疾患の予防に寄与できる点においても評価しています。

メンタル面は、プライベートな事情も絡むことがあり、企業として踏み切れない部分があることも事実です。ポケットセラピストでは、理学療法士以外にもメンタルをサポートする心理士も在籍している点でも心強いです。

介護業界以外の人材も活躍したいと思える土壌づくり
セルフケア強化を通じて、業界の活性化へ

ポケットセラピストが腰痛予防からメンタル対策まで幅広くサポートし、職員の皆さまの健康を支えていることが改めて分かりました。
最後に、介護業界No.1を目指す貴社の今後、実現したいことや展望を教えてください。

太原:高齢化社会が進み、介護業界の平均年齢も上がっていることから、さらに介護業界では人手不足が予想されます。そのため、介護業界以外の人材も、この業界で活躍したいと思っていただけるような魅力発信と業界の活性に取り組んでいきたいです。

業界活性化のためには、給与などの待遇改善はもちろんですが、カラダが資本である介護の現場においては、職員が介護業務に専念できる環境を整えることも重要です。だからこそセルフケアを強化し、職員の健康支援に力を入れていく必要性を感じています。

職員のセルフケア強化が、「介護のプロ」としてお客様に提供するサービスの質向上、さらには業界の魅力発信や活性化にまでつながってくる、と確信しています。

介護業界以外の人材が活躍したいと思える業界にしていくという大きな展望を語っていただきました。引き続き、ポケットセラピストを通じてお役に立ちたいと思います。
太原様、貴重なお話をいただきありがとうございました。

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