経営幹部がコミットするデロイト トーマツの本気の健康経営 -Personal Well-beingを目指して-

この度は、デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社CHROの山田泉さまにお話を伺いました。

社名
デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社
事業内容
M&Aアドバイザリー
フォレンジック&クライシスマネジメント
リストラクチャリング
インフラ・公共セクターアドバイザリー
不動産アドバイザリー
設立
2001年6月
資本金
300百万円(2021年5月末現在)
従業員数
1,135名 (2021年5月末現在)
事業所
東京・大阪・名古屋・広島・福岡
URL
www.deloitte.com/jp/dtfa

 

事業内容について教えてください。

当社は国際的なビジネスプロフェショナルであるデロイト ネットワークのメンバーで、日本におけるファイナンシャルアドバイザリーを担っています。具体的にはM&A領域とクライシスマネジメント・危機対応領域を柱として、クライアント自身では解決が困難な専門的なアドバイザリーサービスを提供しています。デロイト トーマツ グループが持つ多様な専門性とグローバルネットワークを活かして、日本のみならず世界中のあらゆる地域で最適なサービスを提供できる体制が強みです。

「日本のビジネスを強く、世界へ」をスローガンとし、日本企業の事業基盤の強化やグローバル市場における競争力向上など、クライアントが抱える様々な経営課題の解決あるいは経営の重大局面に対してプロフェショナルとして最適なソリューションを提供していますが、クライアントには国や地方自治体などの公共セクターも多く、様々な社会課題の解決に向けた支援や社会価値創出活動も行っています。

健康経営を始めたキッカケを教えてください。

我々は、これまでイノベーティブなものを次々に取り込み、専門的知見と経験を進化させ、それをクライアントに提供することでクライアントやマーケットから信頼され持続的な成長を遂げてきました。それを支える重要な経営資源は人材であり、人材に対する継続的な投資は最も重視しています。

経営戦略上の重要テーマとして「誇りとロイヤリティある企業風土の醸成」を掲げており、一人一人の多様な個性が活かされる結果、組織として最大のパフォーマンスを発揮できる環境、誰もが誇りと働き甲斐を感じられるinclusiveな職場環境の創出を目指しています。この環境こそが、Personal Well-being向上を実現し、組織が持続的に成長しながら、クライアントや社会全体の成長にも貢献できるからです。

そのための取り組みの柱が働き方改革の推進であり、もうひとつが、戦略的な健康経営の実践です。この二つを両輪で回していくことが重要であり、現在、この二つの取り組みを全社をあげて強力に推進しています。
我々プロフェショナル職は、お客様の動きに合わせて仕事をしなければいならないことがあり、時に高い業務負荷やストレスが掛かる場面があります。そうした場合、働き方改革の量的な対策(残業時間の削減等)だけだと、本質的なメンタル不調などの課題解決にはつながりません。働き方改革と健康経営を両輪で実行することの重要性がここにあります。

また、当社ならではの特徴なのですが、プロフェッショナル職、コンサルタントというのは組織が決めたとしても、社員個々人が自らの考えを強く持っていることも多く、単なる人事施策という号令だと社員の自律的な行動変容は進みにくい可能性があります。そのため、単なる人事施策ではなく、経営上の重要施策として位置付けないと効果は得られないと考え、CEO自らが健康経営の号令を出し、健康経営を強力に推進し、今年1年で一気に普及させる予定です。

これまでの施策を振り返るとストレスチェック、EAP、産業医面談といった既存の健康施策だけでは必ずしも十分ではなかった背景があります。ストレスマネジメントやメンタルヘルスケアに係る組織支援メニューは人材への投資であり、従業員の心身の健康維持増進は組織の持続的成長の大前提と考えています。

メンタルヘルス対策に関して、既存施策のみでは十分でないと感じられた背景を具体的に教えて下さい。

EAPは利用しにくい感覚があり、実際のEAP利用率も従業員の1%未満です。産業医面談も予約して決められた枠で面談というのが気軽さがなく、利用しにくいと感じる社員もいると思います。メンタル不調のことはそもそも相談しにくいというのもあり、実践的ではないと考えています。また、ストレスチェックにおいても分析のみで終わってしまうことが実情は多いと感じています。

また、既存の施策は、従業員からすると「受け身」であることが多く、自ら意欲的に取り組んでいるわけではないと思います。施策自体にやらされ感・受け身感があり、本来の健康経営の目的達成にはつながらない可能性が高いと感じています。<em>気軽さ、手軽さ、持続力、自発性が重要だと思いますが、既存施策だとそこが難しいと感じています。

ポケットセラピスト導入の背景を教えてください。

いつでもどこでも利用できる気軽さを求めるという我々のニーズにマッチしました。高ストレス者の多くの方が、頭痛・肩こり・腰痛・不眠・倦怠感といったフィジカルな症状を併発している点に着目し、フィジカル面の課題に訴求することで結果としてメンタルヘルス改善を図るというアプローチ方法にも共感しました。メンタル面を相談することに不安や躊躇を抱える従業員は多く、より気軽にアプローチすることで反応率を高める展開の仕方は、我々がクライアントに対して普段実施している課題解決型アプローチに類似するものがあります。

ポケットセラピストは医療専門職も幅広く充実しており供給体制が整っていること、エビデンスに基づき1人ひとりに寄り添えるソリューションを展開しており信頼性が高いこと、従業員のセルフケア能力を高めることで本質的な体質改善を目指す視点があることなどを高く評価しています。

会社のカルチャーとして意思決定を素早くすることが当たり前ということもあり、導入展開の意思決定は3日程度で決まりましたが、従業員にしっかりと寄り添って最後まで本質的な解決支援をしてくれるということが意思決定において重要な評価ポイントでした。

ポケットセラピストに期待することをお聞かせください。

まずは社員の心身の健康向上のために最適なソリューションを提供していただくこと、相談者が満足するよう最後まで寄り添っていただくこと、そして社職員が自発的に健康でありたい、より健康になりたいという意識や意欲を引き出す工夫をしてもらうことを期待しています。人は他人に言われてやらされたことは持続しないので、自分で「変えたい」という気持ちを抱かせることは何よりも成功の秘訣と考えています。勿論その先には、Personal Well-beingの実現があります。

また、テレワークによるコミュニケーションの希薄化に伴う高ストレス状態の長期化や孤独感や疎外感が継続していることが課題です。メンタル疾患を抱えながらも、周囲に気軽に相談できず、組織の安全配慮が十分になされないまま、ある日突然、重篤なメンタル不調が顕在化して休職に追い込まれるといった事態も起こっています。話を聞いてもらうことだけでも安心する人もいますが、AIだと寄り添うというイメージは私はもっておらず、ポケットセラピストのプロダクトビジョンである「人が寄り添う」という部分に共感しています。人同士だからこそ、答えがないこともあるかもしれませんが、「共感する」「応援する」という心温まる体験が今の時代に必要だと考えています。

COVID-19の影響を受けての働き方の変化や健康経営・施策上の課題を教えてください。

当社ではプロフェショナルスタッフは裁量労働制を採っていますが、現状平均では全体の7割程度が在宅勤務となっており、一定の残業状態も続いています。やはりコミュニケーションが希薄になり人事労務面では大きく3つの課題を抱えています。

①まず組織メンバーの労務管理が難しくなり、心身の健康面に関してきめ細かなケアが不足していること

②次に業務品質の維持向上のためにプロジェクトマネジメントを担う管理職層への負荷が増えたこと

③そして孤独感が高まることで組織に対する帰属意識や信頼関係が築き難くなったことです。

これらは、従業員のモチベーションやエンゲージメントの低下、生産性やパフォーマンスの悪化、人事関連コストの増加、あるいはコーポレートブランディングの悪化につながる要因となり得ると考えています。特に①の課題に対しては、ポケットセラピストを通して、EAPや産業医面談では相談しない方々に手を差し伸べ、よりきめ細やかなサポートをして欲しいと考えています。

テレワーク中の従業員を含めた従業員の皆様へのメッセージをお願いします。

我々は「誇りとロイヤリティある企業風土の醸成」を経営目標に掲げ、皆様のPersonal Well-beingの実現を重視しています。これまで成長を優先させて、我慢をしてもらっていることもありましたが、社会に良い仕事をする上での大前提がPersonal Well-beingです。これが利他的精神の醸成につながり、組織の活性化につながります。これまで自己主義な組織文化がありましたが、この時代だからこそ、利他的精神に基づいて、Personal Well-beingの達成を目指すことが会社として重要だと考えています。私たちは組織に守られているという安心感を皆様に届けたいと思っています。そのために、皆様が自律的に健康の保持・増進に取り組むことを積極的に支援し、それが実現できる環境や組織支援の仕組みを整備していきます。

またチームや組織メンバーの健康を大切にする文化を定着させ、inclusiveな職場環境の創出やメンバーの意識変容・行動変容にも取り組んでいきます。ポケットセラピストを積極的に活用し、一人一人が健康になるとともに、これがきっかけとなりコミュニティーが生まれることを望んでいます。今後も皆様の声に耳を傾けながら、様々な取り組み、チャレンジを続けていくことを約束します。

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